コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

解答強豪T氏

☆昨晩、解答強豪の竹〇健〇氏と詰将棋談話をする事が出来た。
伏字なので誰か分からず、スミマセン(笑)。

★同人室の作品で近藤 郷さんが1題以外全部1分以内に解けたとTwitterで言っていたので聞いてみた。
すると、5秒で解けた作品がいくつかあるとか。
読み筋を聞いてみたら、確かに5秒で解けるわなと言う作品がある。
ただし、僕が5秒で解けるとは言ってない(笑)。
竹中氏は②の近藤作が1分以上かかったとか。
これは本人を喜ばすために書いてくれと言われたので書いているのである(笑)。

どれが一番良いかなと話になり、二人は③鈴川優希作かなとなった。
でも助走があんまり良いとは思えないので、二人の意見は課題合せかなとなった。
解答募集中の作品に対して、内容について書くのはご法度であるが、同人室に限っては解答募集中でもドンドン触れた方が活性化につながると思うのである。

☆次にA級順位戦の作者予想と順位予想。
(実際に談話順は逆だが)
順位戦は当然二人の出した結論を書くには行かないが、作者予想は自信はないが、こうだろうなと言う予想は出来た。
順位予想は難しいとなった。
当たるかも知れないが、ちょっと自信なし。
確実に最下位と思う作品はあるのだが、竹中さんに作者的観点は最下位だろうが、こう言うのは解答者は評価したりすると言われ、なるほどなと思ったのである。
解答募集期間が終われば、僕の作者及び順位予想は公開するのでお楽しみに。

でも、それではつまらないので、僕の優勝予想だけ書いておこう。
ズバリ中村雅哉さんである。
理由は一昨年の事、作品を解かずに、失礼な事に作者の名前だけで優勝予想しているブログがあった。
これはその真似なのである(笑)。

★B級は作者予想さっぱり分からず。
芹田 修作はこれだと言うのがあるが後はさっぱり。
順位予想もさっぱり。優勝する作品すら分からないとなった。

☆C級は作者予想はさっぱり分からない。
唯一武島氏は分りそうだが確信には至らずであった。
順位予想はハッキリ上位と分かる作と降級間違いなしの作品がある。
繰り返し趣向を狙う僕としては降級枠に入る必要があるが、竹中さんの予想では僕は降級出来ないとなった。そんなバカな。

★他は解答選手権の話題になり。
竹中さんは長谷川大地さんと大会で当たった事があるようである。
竹中さんは今年は法事で参加出来ず残念であった。
今年の問題なら全解の可能性はあった気がする。
出ていたら藤井四段三連覇阻止の悪役になるところだったのである。
あっ、これは僕の事なのである(笑)。

詰将棋作家にとって解答者は神様である。
昨日は、解答者しかも有数の強豪の意見を聞けて大変有意義の一日であったのである。

詰将棋創作技術検定中級編解答

詰将棋創作技術検定中級問題5月30日分の解答発表】

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この作品は斎藤慎太郎氏の詰パラ初入選作である。
Twitterで知ったのでこの号は持っていない。
合駒制限の香配置が気になる。
検定問題の意図は、それをせず作品にせよであった。

用意した正解はこれ。
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小林尚樹さんの解答これ。f:id:katsuaki3r0429:20170604194237j:plain

小林尚樹さんの案は僕は気が付かなかったがスマートで良い。
この2つは発表図より良いと言えよう。
小林尚樹さんは他の案も解答している。
その案は発表図より明らかに劣るので掲載しないが、たとえ悪くなっても他にないかと言う創作姿勢は見習うべきものがある。

詰パラ2017・6月号結果稿から

詰パラ2017・6月号結果稿の大学若島 正作であるが、内の柿木は変な手順を答えて来る。
変別だろうと思い自分で解いた。
解いたと言っても玉方の最善の受けを柿木で探しただけなので解いたとは言えないのではあるが。

☆36龍と捨てて72に合駒する飛を回収するのは直ぐ分かったが、狙いは分からなかった。
そうか、普通に行けば72龍と出来るが、龍を飛にするのが狙いか。
一旦龍に成ったら飛に戻せない。
そのマジックは面白い。
僕は詰将棋としては今一に感じたけど、それより32龍の必然性がないが弱点と解説にある。
実際に解かない僕のような人だと、狙いが分からないかも知れないので弱点には違いない。
でも、僕は完璧主義者じゃないんでそんなに気にならないな。
仮に32龍以外の場所にして、作意に無関係な余詰があって32龍になっていても、それは32龍の必然性があるとは言えない。
作意に関係ある必然性がなくてはと思う。
その意味で言ってるのかも知れないが、それだと実際どうするんだろう。

★僕はそれより72龍合だろうと72飛合だろうと同じ手順で詰むのが気に入らないな。
変別として気になるのではなく、構想の性質としてである。
玉方は小細工をして72龍を飛にするのに成功した。
しかし、詰方は飛になったのを利用した詰みするにして欲しかった。
つまり、龍合では詰まない手順にしてこそ構想の妙だと思うのである。
これでは構想をやりましただけの作品で、構想が面白い作品になってないと思うのである。

門脇賞

★6月号で門脇賞が発表された。
藤井四段と宮田六段である。
Twitterを見ていると疑問視している人が多いのは驚いた。
僕は藤井四段こそ詰将棋界に貢献すると思っている。
将棋界の活躍は今年で解答選手権は去年はたかが2連覇なんで、本来は来年が候補対象だと思う。
けど、僕は今年で良いと思う。
詰将棋界への貢献はこれからする。それで良いと思う。
その期待は計り知れないからだ。

詰将棋界への貢献はこれからと書いたがそれを説明したい。

★まず、プロ棋士詰将棋を軽視している。
詰将棋は勉強しても、実戦が強くなるとは思われていないと言う事だ。
これ大間違い。
僕に言わせれば、トップ棋士を除けば終盤がぬる過ぎる。
今はコンピューターと大差を付けられているが、終盤に限って言えば、差を付けられてはダメ。
詰将棋をやっていれば、終盤はコンピューターと差はない。
勿論、コンピューターの上には行けないとしても差のない読みが出来ていてプロなんだ。

詰将棋を創っていると、受けが強くなるのである。
これは作意成立が難しい詰将棋より、手筋物の方が有効。余詰筋をどう凌ぐかが受けに役立つのである。
単純に受ければ受かるが詰将棋は紛れは残したいので単純には受けない。
又は強力な詰筋がある時に、一つの形で弱体化させるとかやっていると受けが強くなるのである。
これは初心者レベルの話でなく、極めレベルでも有効な事としての理論である。
他にも効用はあるのだが、プロ棋士は実戦強化に詰将棋は不要と考えいる。
だから、将棋人口の割に詰将棋をする人が少ない。

★で、藤井四段出現でプロ棋士詰将棋は重要と認識するだろう。
藤井四段が18連勝となった竹内戦での15歩。
あれは54角の受けを読んで指した手である。
あの54角の受けは詰将棋をやっていれば指せる手である。
そこから短時間で15歩を発想したのは、藤井四段の才能だが、詰将棋をやっていたから出来た手。
これでプロ棋士詰将棋は実戦勉強に必要だと認識しなくてはいけないし、藤井四段は認識させてくれると思っている。

☆プロ棋士がこぞって詰将棋を勉強し出したらどうなる。
詰将棋人口は爆発的に増大すると予測出来る。
プロがやればアマは真似をするのである。
僕は藤井四段にそこまで期待しているのである。
来年を前倒ししてでも授賞の価値はあると僕は思っているのである。

★その詰将棋の勉強方法であるが、米長は無双と図巧を盤なしで解く事を推奨してたみたいだが、それより効果的な方法がある。
それは手筋物を解く事である。
詰将棋はやっていると、単純な手筋物は見た瞬間に解けるようになる。
これでプロ棋士は不要と思ってるのだろう。
ここからさらに勉強しなくては。
巧く創ってある手筋物は見た瞬間には解けない。
良い手筋物は読みの早さだけでなく発想力も養われるのである。
そんな詰将棋詰パラに沢山載っている。
プロ棋士詰パラ詰将棋を真剣に解くようになればプロ棋士のレベルも上がるだろう。
そして、その詰パラの中でも僕の作品が特に有効である。
……と長々と書いたが、この記事は最後の一行が言いたかっただけなのである(笑)。

ちえのわ雑文集=解答選手権参加記

☆6月号のちえのわ雑文集は長谷川大地氏の解答選手権参加記で興味深く読ませて頂いた。
長谷川氏はアマ(奨励会はプロとして)では最高順位(だと思う)なのは成績表で知っていたので、どんな読みをしたのか非常に興味があった。
因みに直ぐ下の順位の堀内 真氏は自身のブログ「詰将棋考察ノート」に参加記を書いているので合わせて読むと面白い。
因みにチョー一流作家の僕は参加はしていないが解図して記事にしているので比べてみたい。

★第1問=意外な素直な手順に疑心暗鬼になったのは僕と同じ。作品の好感度は高い。
第2問=指し手は直ぐ全部見えて、順番がどうなるか変化を読むだけ。
解いた中では一番良かったとあるが僕も同感である。
第3問=収束がいつまでたっても分からずとある。
そして、解いたけどしょぼい収束のため疑心暗鬼とある。
ハハハハハっ。
僕と同じである(笑)。
第4問=手の付け方に迷うが素直な手から読めば割りと簡単なんだけど、僕は収束でつまづいた。
堀内氏もである。
僕も堀内氏も一旦、収束の22銀打がなくても詰むと思い変化と思ってしまった。

第5問=44香の邪魔駒消去は分けが分かる前に消すのがちょっと弱い。
僕は34銀で34金~24金~26飛を考えてつまづいちゃった。僕は筋が悪過ぎるようだ。

第6問=これ僕も時間がかかった。
やまをはれば初手34馬はなく、14香もなく13香の一択なんだけど。
解答選手権に適題。特に第6問に最適。

第7問=これ間違えたのか。
作者の狙いではあるが、何かありそうなとこなんで見落とす人は少ないだろう。
実際、上位陣は正解しているので痛いミス。
仮に正解していたら藤井四段と同点のようだ。
時間で負けているが、誤記がなければ優勝だった。
誤記は同じ間違いを藤井四段もしているので、お互い様だが。

第8問=44角、13玉が詰将棋らしい感じなので、僕もそれにやまを張れば解ける。
ただ、そこからスラスラと言う分けじゃないのでまあまあの作品かな。
優秀作だったようだが特に良い作品ではないな。

第9問=構想作と言うにはその構想がしょぼ過ぎる。
その後も長過ぎる。
ただ、煩雑な読みを強いる作品でないので、解答選手権で解答者として読んでいて不快感はないのは良いかな。

第10問=歩合で金消去は容易に読めるけどそれだと駒余りと思い桂合を読む。
僕と同じなのかな。
この作品、詰方の手はほぼ最有力の手で詰む。
変化が多く、その変化での詰方の手が色々あるから難しいだけ。
変化で詰方の手を間違えて不詰順を読むから中々解けない。
こんな作品はゴミ作品である。
これが優秀作なら面白いと思っていたら、それはなかったのである(笑)。

☆長谷川氏は今年の成績はボーンミスがなければ優勝はあったので、来年も是非参加して欲しい。

★長谷川氏の成績で直ぐ下の堀内 真氏こと、ほっと氏とは香龍会でお会いするので解図能力は知っているのである。
僕よりちょっとだけ上のようだ。
そう、ちょっとだけ上なのである。アハハハハっ。

詰パラ2017・6月号(結果稿)デパート①

詰パラ2017・6月号(結果稿)デパート①】

☆15歩と打って突き捨てる。これを何回繰り返せるかと思ったのが創作の動機である。
駒取りや合駒なしで3回繰り返すのは難しいかなと思っている。
往復3回なので、6回意味付けを考えなくてはならないのである。結構大変だと思う。

★創り方としては終りから考えている。
57角捨てをするには、46龍の邪魔駒捨てはセットでそこから一つ一つ逆算で理由付けして行った。
で、そのセットになった46龍捨て57角はEOGさんのブログに載った作品があり、この作品はその直後に創り初めた。
たが、中出さんの作品を参考にした分けではない。
そもそも見てなかったのである。
この15歩打~14歩突き捨てをやろうとすると、このパターンが浮かぶのが普通の発想だと思う。

☆しょーもない作品だけど、作者の思いが伝わる作品でお気に入りの作品である。

詰パラ2017・6月号(結果稿)創棋会作品展

詰パラ2017・6月号(結果稿)創棋会作品展】

★この作品は入選回数稼ぎである。
とこれは発表月に書いたが、ネット発表と勘違いして投稿したもの。
ネット発表にはちょうど良いと思っているのでお許しを。

☆作品の課題は「29桂が跳ねる17手詰」で桂を最後迄跳ねるとギリギリの手数だと直感した。
実際手数を数えたら29桂を跳ねるのは2手余る。
で、よく考えたら29桂は自ら打っても良いのか。
それなら手数ピッタリになる。
どちらで創ろうか迷ったが、課題は別に作品と考えれば29桂を打って跳ねないと意味ない。
ならば、発表は課題の17手詰で、明らかに29桂から初められる図にして置けば19手詰が完成図と分かるだろうと考えた。
17手詰の課題で19手詰を発表するのである。
これを解説子は巧く言っている。
「確信犯」だと。
おまけにこのブログの宣伝までしてくれてありがたい限りである。

★この確信犯は作品としてはこれで良いのだが、課題消化としては失敗なのに発表後に気が付いた。
創作時は29桂打から初めて17手詰にするのは、最後桂成を同玉と取る手を限定させるのが難しいと思ったのである。
でも簡単に出来た。
詰方 39香と31銀を置き、最後21桂成、同玉となるよう(41・42に玉方壁駒を置く)にすれば良かったのである。
こんな簡単な事に気が付かないとはなんたるボーンヘッド

☆その図は暇な人は考えてみて欲しい。
最少駒数を条件とするなら42が歩か香はどちらかで、他の配置はほぼ1通りしかないと思う。