詰パラ2017・2月号(結果稿)中学校21
【詰パラ2017・2月号(結果稿)中学校21】
気が付けばブログの更新間隔が空いてしまった。
裏短コンの解答発表がである(笑)。
まず中学校解説の冒頭に半期賞の選定は、中学校では評点を最大限に尊重するべきと考えている。とあるが僕は賛同する。
理由は半期賞予想が簡単になるから……ではないのである(笑)。
中学校の解答者数で2.8以上あれば受賞しておかしくない作品である。
複数ある時は担当者の裁量になるが、中学校は中々2作3作と2.8以上は出ない。
21三輪勝昭作であるが余り冴えない作品である。
古い在庫作なんで。
42は角にして33角成、53玉、42馬、44玉で以下作意にしたかったが、42馬に62玉の変化が長くなりダメ。
他の逆算は飛を取るしかなく、一応考えたが面白い展開にはならなかった。
☆高校21志賀友哉作は非常に面白い作品である。
評価2.60とまあまあ。
順位は…………あれ最下位だ(笑)。
2.60の点数は僕は好作の部類と思うが、作品のインパクトは2.8である。
池田俊哉氏の短評は、作品は褒めているが得点は出ないような予想である。
この作品は僕の推奨する「原形戻し」手法である。
「原形戻し」とはある目的のために手順をするのだが、その目的以外は他の配置が変わらないように、手順は再度元の形に戻すように創る手法である。
その目的は位置とか種類とか成駒とか色々ある。
この作品は成駒変換である。
中学校21の僕の作品も33角成、53玉、42馬、44玉となれば成駒変換である。
単純過ぎるがこの程度でもあれば面白いと思う。
志賀作は14角と23飛の2枚の成駒変換。
でも23飛は生飛のままで詰むので、欲を言えば23龍でないと詰まないか、23飛のまま原形戻しになると良いのだが、それは素材的に無理。
14角を馬にする。成るために成らずをするのが面白い。
でもそれ自体は新しくない。
飛を間に同じように不成で行き、成るのが入っている。
この組合せを、理論的にシンプルに出来ているのが素晴らしい。
某団体の元理事なら
☆YouTubeで林修先生のテレビで放映されたのが見れるのだけど勉強になる。
こんな問題があった。
調教師試験の問題である。
僕はしっかり再現出来ないので意味だけくみとって 欲しい。
《お前の厩舎の馬に禁止薬物を入れたと脅迫電話があった。さてどう対応するか》と言うものである。
「内はそう言った事の管理はしっかりやっているから、そんな事がある分けない。」と突っぱねるのが模範解答らしい。
なるほど。
★これ某団体の元理事なら実際に調教師でこう言う事が起きたらどうするか考えてみた。
ある厩務員が同僚のM厩務員が怪しい事をしていると報告して来た。
僕はこの某団体の元理事がどうするか予想が付いてしまうのである(笑)。
M厩務員が禁止薬物を入れたのなら大変な事になる。だから即刻謹慎処分にするだろう。
☆おいおいである。
普通、脅迫電話など真に受けるかよ。
まあ、本当なら大変だと警戒したとしても、ある厩務員の言っている事が事実かどうか調べるだろう。
それでいてある厩務員の言う事が事実だったとしよう。
そこで初めて怪しい事をしているので、本当に禁止薬物を入れたか徹底的に調べるのが、普通しなくてはいけない事である。
もし、この某団体の元理事のように、何にも調べる事もしないならバカとしか言いようがない。
★将棋界で起こった、三浦九段不当挑戦権剥奪事件はこのケースとほとんど同じだと思う。
元理事がバカでなかったらこの事件は起きていない。
それともう1つ。
明らかに間違っていたのが分かったなら、何故対処しない。
☆僕はこのブログで書いているが、挑戦者を再度三浦九段に戻せば、この事件はウヤムヤにする事で解決出来たはずである。
それはそれで許せないのだが。
★この事件は将棋連盟は失敗を対処する気がないのだから、三浦九段弁護士チームが訴訟するしかないと思う。
詰将棋課題創作技術検定解答発表
【詰将棋課題創作技術検定解答発表】
課題はチェスのルールにあるcastlingの動きである。
玉方の11飛・41玉→31飛・21玉。又は11飛・51玉→41飛・31玉にする事。
これ結構難しいと思っていたがそれほどでもないようなので、条件を追加してみた。
位置変換は原形でする事。
つまり飛・玉の位置変換以外は盤面配置は同じである事とする。
☆条件なし。
kisy作。
持駒 銀
玉方 11飛、33歩、41玉、42歩。
詰方 23桂、24香、52歩、63龍以上7手詰。
香歩花作。
持駒 なし
玉方 11飛、22歩、41玉、51と。
詰方 13銀、15香、32香、34香、35歩、45桂、46香、53歩以上7手詰。
kisyさんはスマホ詰パラで活躍されている。
今回の課題創作技術検定の解答は、賞品の詰棋本の餌に釣られたのであろう(笑)。
香歩花さんも違う名前でスマホ詰パラで活躍されていて、最近は本名で本誌詰パラでも発表がある。
短編コンクールでは優勝するかもと楽しみにしているはずである。
二人ともに最短の7手詰で実現。
kisy作は収束は22同玉、23龍迄が理想だがちょっと巧くいかないようだ。課題を無視して創り直せば出来るかも。
香歩花作は21桂成が良い感じ。
13はと金にすれば35歩はいらない気がするが、21桂成の味を重視したのかな。
★原形条件。
tsumegaeru作。
持駒 銀香
玉方 11飛、22と、32歩、51玉、61と、62銀、63銀、64角。
詰方 34馬、43香、44と、53桂以上9手詰。
金少桂作。
持駒 銀桂香
玉方 11飛、14金、22歩、23角、41玉、43歩、51金。
詰方 25桂、33香、53馬以上11手詰。
2作共6手進んだ局面で玉と飛がキャスリングされていて、他は原形である。
僕は難しい課題と思っていたが、お二人共簡単に実現していて感心してしまった。
ただ折角キャスリングしたのにその形を壊して収束しているのは減点かな。
原理としては玉が元の位置に戻った時に香で飛を取れるようにする事で、香成~香打ちが成立する発想が同じなのは面白い。
☆キャスリング型維持収束。
三輪勝昭作。
持駒 金金香
玉方 11飛、12と、14馬、25と、32歩、53歩、62龍、63銀。
詰方 33桂、34馬、43香、44歩以上7手詰。
お二人さんの図を参考にして浮かんだ図だが妙味は全くない。
31香成、同飛、32銀、同玉、33香の筋は面白く、32玉の形から33香、41玉、31香成、同飛、32銀、同玉、33香として、以下の展開を工夫すれば面白い作品になりそうである。
金少桂さんの図はそのままで入っていそうだし、工夫すれば21玉の形から32銀、同玉、33香、41玉も入るのではないかと思う。
★金少桂さんがコメントにあるが、33の香は打ち換えているので香は別の香であり、全く同じ駒でやる方より簡単なのではと書いている。
その通りで原形戻し手法は全く同じ駒で再現するより、同種でも別の駒でするケースの方が多くあり、格段に簡単である。
でも面白いのは別の駒の方だと思う。
手品はタネがあるから面白いと言うもの。
原形戻し手法は手品的面白さが良いのである。
☆4作を見て、今回の課題を実現しても面白い作品にはならないと感じた。
しかし、その課題実現のために考えた手筋は中々面白いので、それを利用して別の作品を創ると面白い作品が出来るように思う。
★今回、解答応募された方全員に詰棋本を進呈したいと思うので、香歩花さん、tsumegaeruさん、金少桂さんはコメントかTwitterのDMで住所を教えて頂きたい。
出来れば、どんな本があるか連絡し易いからとりあえずはメールアドレスの方がありがたい。
尚、kisy君には進呈済である。
餌は早く上げないと意味がないのである(笑)。
☆追記=金少桂さんの図は33香→歩。持駒香加で32歩成、同玉、33香、41玉がそのまま入っているような。